2013年12月16日月曜日

★告知★第8回こえシネマ

 
福島県新地町で福田十二神楽に携わる人々や、福島県浪江町・南相馬の町並み、海岸沿いの風景などを記録している「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者・岩崎孝正さんをお招きして、これまでの記録映像や現在記録されている映像等を上映します。また、記録者の活動の様子を伺いながら、参加者同士で映像の感想などを自由に話し合います。

◆ゲスト:岩崎孝正さん◆
フリーライター。2011年3月11日の震災を受け、「被災地」となった実家福島県相馬市磯部に戻る。以来、文章・写真・映像で、町に住まう人々や、祭祀を記録している。また、ドキュメンタリー映画の評論等執筆活動も行っている。映像記録に『福田十二神楽~2013年5月の記録~』など。
 
◆開催日時・会場・お問い合わせ◆
2014年1月25日[土]14:00~16:30
せんだいメディアテーク7F プロジェクトルーム
参加無料 ( 申込不要 )
直接会場へお越しください。
定員:20 名(いす席)

お問い合わせ先:映像サーベイヤーズ
メール koecinema@gmail.com

こえシネマ第7回開催しました


2013年11月30日(土)、ゲストに刈田路代さんを迎えてのこえシネマを開催しました。

トークでは、刈田さんが生活し、映像による記録活動をしている宮城県伊具郡丸森町筆甫がどこに位置するのか?という話から、参加者の方がホワイトボードに地図を描いてくださったり、インタビュー映像に出てきた「たたら製鉄って何?」という何気ない話で盛り上がりつつ、刈田さんが筆甫で生活している中での思いや、記録を残すことの難しさについてなど深い話も出てきました。いろいろな視点からの意見が飛び交い、こえシネマのような場ならではの広がりのあるトークになったと思います。

後半には、映像サーベイヤーズの高野が、今年5月に、福島県双葉郡浪江町を1度目は1人で、2度目に友人と2人で訪れた際の記録映像を上映し、今回もなかなか盛りだくさんな内容の上映会となりました。

刈田さんには遠くから来場いただき、ご協力ありがとうございました。

2013年11月5日火曜日

★告知★第7回こえシネマ

福島県と同等の線量ながら、宮城県にあるために同程度の補償が受けられない伊具郡丸森町筆甫。震災前からこの地に移り住み、今春から風土や人々の様子を記録しはじめた「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者・刈田路代さんをお招きして現在制作中の映像等を上映します。また、映像サーベイヤーズの高野裕之が福島県双葉郡浪江町を訪れた記録も上映し、記録者の活動の様子を聞きながら、参加者同士で映像の感想などを自由に話し合います。

 

◆ゲスト:刈田路代さん◆
 
画家、工房地球村スタッフ。風土の素晴らしさに魅せられて2009年6月、仙台から筆甫に移住。震災以後は小学校の除染活動にも積極的に参加している。2013年3月にわすれン!参加者となり、ほぼ未経験だったビデオカメラを手に記録活動を開始。定年後に筆甫暮らしを始めた夫妻、たたら製鉄保存会会長、山仕事がしたくてUターンしてきた福島第一原発の元技術者など、地域の人々に定形の5つの質問を投げかけながらインタビュー映像を制作中。
 
 
 
↑*こえシネマスタッフ高野の浪江町を撮影した映像も上映します。


◆開催日時・会場・お問い合わせ◆
2013年11月30日[土]14:00~16:30せんだいメディアテーク7F プロジェクトルーム
※一部告知で、終了時刻を16時と表記していますが、現時点で16時30分終了予定です。

参加無料 ( 申込不要 )
直接会場へお越しください。
定員:20 (いす席)
お問い合わせ先:映像サーベイヤーズ  
メールkoecinema@gmail.com

せんだいメディアテーク「3 がつ11にちをわすれないためにセンター」サイト→ http://recorder311.smt.jp/



 

こえシネマ第5回、第6回を開催しました。

報告が少し遅くなりましたが、9月にこえシネマを2回開催しました。

まず、9月8日(日)せんだいメディアテークのプロジェクトルームで開催した「サロン・ド・わすれンヌ こえシネマ」では、ゲストの小森はるかさんが陸前高田で撮影している2人の方の映像を上映し、小森さんにはとても丁寧に、映っている方の生活の様子や、撮影の意図など話していただきました。

最後には、映像サーベイヤーズの高野が盛岡と宮古で撮影した「夕潮の帰り道 vol.2」も上映し、あっという間の2時間でした。

これまでのこえシネマとは違い、今回上映した小森さんの映像は、完成した作品という形ではない、記録中のものであり、その分ざっくばらんに参加者から質問や感想が出てきていたように思います。こぢんまりした会ながら、参加者同士お互いの顔を見てじっくり話し合うことができました。
今回取り上げた映像以外に記録していることや、今後についてのお話もあったので、ぜひこれからも小森さんの記録を見続けたいと思いました。
小森さん、ありがとうございました。


次に、9月14日(土)盛岡のアイーナ(いわて県民情報交流センター)4階アイーナスタジオにて、「こえシネマ@いわて」を開催しました。

初めての盛岡での開催、そして初めてのてつがくカフェ@いわてとの共催ということで、どんな雰囲気の上映会になるのか予想がつかず少し緊張して当日を迎えたのですが、実際には、終了予定時刻をオーバーして、時間延長するほどたくさんのお話を聞くことができました。

この回では仙台で過去上映した映像を取り上げたのですが、岩手県内で撮影された映像について、地元の人に聞かなければわからないお話も聞くことができ、改めて気づくこと、考えることがたくさんありました。

今回は、準備から当日まで、てつがくカフェ@いわての方々に大変お世話になりました。
日ごろのてつがくカフェ@いわての活動があるからこそ、今回の上映会も充実した時間になったと思います。
会場に足を運んでいただいた参加者のみなさまも、ありがとうございました。


次回は11月にせんだいメディアテークでの開催を予定しています。
お茶など用意して、みなさまの来場をお待ちしています。

2013年8月19日月曜日

★告知★ 第6回こえシネマ@いわて

上映テーマ「沿岸部と内陸部」

震災から2年6ヶ月。沿岸部と内陸部ではそれぞれのスピードで復興への道程を進んできました。被災地の中でも沿岸部と内陸部の物理的な距離が遠い岩手県。被害の深刻さも復興の速さも大きく違いますが、震災という大きな出来事をそれぞれがそれぞれの立場で経験したことは事実です。岩手県と宮城県で記録された内陸部と沿岸部の記録映像を見ながら、参加者同士で映像の感想などを自由に話し合います。

※共催 てつがくカフェ@いわて

2013年9月14日[ 土] 14:00~17:00
アイーナ( いわて県民情報交流センター) 4F アイーナスタジオ
参加無料(申込不要)直接会場へお越しください。
お問い合わせ(メール)koecinema@gmail.com(こえシネマ 高野)


◆上映作品
「夕潮の帰り道vol.2」
撮影時期:2013 年  撮影地:岩手県盛岡市、宮古市
震災後の2年5 か月。日常を取り戻した内陸部と、雑草が生い茂る沿岸部。 日常は3月11日から日々遠ざかっていく。 震災前に沿岸部にどのような風景や日常があったのか、伝えることが難しくなってきている。 誰かの帰路をなぞりながら、被災地の「沿岸部と内陸部」の違いを見続けていく。


「ルート45」
撮影時期:2012 年  撮影地:青森県/ 岩手県/ 宮城県
被災地沿岸部沿いの国道45号線と沿線を正面固定の車載カメラで記録した映像作品です。青森県八戸市から岩手を通過し宮城県仙台市までを記録しました。



「あなたは3 がつ11 にちをどのように過ごしましたか?」
撮影時期:2011 年  撮影地:仙台市
震災直後、仙台市内陸部ではライフライン・燃料・食料等が無くなり、かつてない混乱に陥りました。2011年5月と6月、記憶が曖昧になる前に仙台市内に住んでいる友人たちに3月11日の行動を詳細に語ってもらったインタビューです。

★告知★ 第5回こえシネマ

震災後、東京から岩手県住田町に移り住み、陸前高田の人々や町を中心に記録している「3がつ11にちをわすれないためにセンター」参加者をお招きし、これまでの記録映像や、現在記録している映像等を上映します。また、記録者の活動の様子を伺いながら、参加者同士で映像の感想などを自由に話し合います。

◆ゲスト:小森はるか さん◆
2011 年 3 月 11 日の震災以降、3 月 30 日より東北でのボランティア活動開始。それ以来、瀬尾なつみさんと共に、映像、写真、言葉、スケッチなどで人々や町を記録している。2012 年 4 月からは、岩手県住田町に移住し、陸前高田を中心に活動を続けている。これまでの映像記録には、「あいだのことば」(2012 年)や「息の跡-米崎町のりんご農家の記録-」(2013 年)などがある。

◆開催日時・会場・お問い合わせ◆
2013年9月8日[日]14:00~16:00
せんだいメディアテーク7F プロジェクトルーム
参加無料 ( 申込不要 )
直接会場へお越しください。
定員:20 名(いす席)

お問い合わせ先:映像サーベイヤーズ
メール koecinema@gmail.com

せんだいメディアテーク「3 がつ11にちをわすれないためにセンター」サイト→ http://recorder311.smt.jp/

2013年4月13日土曜日

こえシネマ第4回レポート

 2013年3月2日(土)18時~せんだいメディアテーク1階オープンスクエアにて、こえシネマ第4回を開催しました。
今回は、3月1日から3日までせんだいメディアテーク7階で行われていた「3がつ11にちをわすれないためにセンター映像作品上映」と連携した形をとり、同センターに納められた映像から5本を上映し、撮影者の方にも会場でお話を伺いました。


 まず前半は、これまで毎回こえシネマで取り上げてきた陸前高田で撮影されたフィクション作品「測量技師たち」(監督:志子田勇)から始まり、次に仙台市沿岸部のがれき撤去の作業と蒲生地区のがれき処理場を撮影した「仙台のがれき撤去」(監督:高野裕之)の15分ほど抜粋した映像と、現在仙台でノイズ音楽をやっている男性を主人公に、震災当時東北にいなかった人と震災との関わりを映した「迷走する柳の葉を追いかけんとする熊の子」(制作:中谷可奈)を上映しました。
後半は、石巻出身の友人を案内役に、大川小学校など石巻と女川を巡って記録した「過去を見直して、今を見つめる」(制作:杉本健二)と、岩手県・宮城県・福島県の沿岸部の人と風景の記録「沿岸部の風景」(監督:鈴尾啓太)を、いずれも15分ほど一部抜粋の形で上映しました。

今回の撮影者は、仙台出身で現在も住んでいる高野さん、東京在住の鈴尾さん、志子田さん、震災当時はロンドンにいて震災後に仙台で就職した中谷さん、愛知県出身で進学のため震災後に仙台に住むようになった杉本さんと、被災地との関わり方がそれぞれ違っていて、高野さんから「他の人たちの記録では、自分が実際に知っている場所が、見たこともない世界のように見えるところがあった。それは、僕が被災地にいても全然見えていない部分があって、被災地外の人でないと見えない部分があるのではないかと思った」という感想が出てきたことは興味深い点でした。

とはいえ、今回上映した5本を振り返ってみると、「被災地に住んでいる/いない」といったことや「自分の目で見ていること/テレビなどのマスコミを通して目にすること」といった、こえシネマ開催のテーマでもある、何かと何かの間にある「距離」がただ明確になるというよりは、鈴尾さんが「報道からこぼれる『情報』でないもの、言語化されにくいもの、仮に僕じゃなくても誰かそこにいたら目にするであろうものを撮る必要があると思っている」と話していたように、それぞれの映像から「距離」であるとか「間」をどうにかして埋めようとする姿勢が垣間見えていたように思います。

そういった中で、何人かの撮影者が「震災という出来事をわかったように撮りたくなかった。人によって震災の経験もバラバラ、地域によって問題も違っている中で、言語化や断定するのではなく、模索や考えるきっかけとして映像を撮った。」と共通する話をしていたのは印象的でした。そういう映像に対して、疑問を投げかける声も会場からは聞かれましたが、静岡に住んでいるという方からは、「迷走する柳の葉を・・・」について「私は、被災地に対して自分に何ができるのかという葛藤のようなものを抱えているが、映像にそういったことがストレートに出ていて共感するところがあった」という感想がありました。

トークの最後の方には、震災から2年が経過した今、映像で記録していくという活動を今後どう続けていくかといった話や、わすれンのこの2年間の振り返りと集めた記録の活用方法などについての話がありました。そこに見る側の記録映像の役割に対する期待の声も交わり、見る側と撮る側がフラットに話す場であるこえシネマの次年度への課題や可能性も見えてきた回となりました。

2013年3月5日火曜日

こえシネマ第4回にご来場ありがとうございました。

2013年3月2日(土)18時から開催した「考えるテーブル こえシネマ」第4回も無事終了しました。

今回は、せんだいメディアテークで開催されていた「としょかん メディアテークフェスティバル~みんなの収穫祭~」の中のイベントの一つとして、7階で行われていた「3がつ11にちをわすれないためにセンター映像作品上映」と連動した形のこえシネマとなりました。

映像の上映は、一部抜粋の形が多くなってしまいましたが、撮影者の杉本さん、鈴尾さん、中谷さんから直接撮影の動機や経緯など聞くことができて、映像を見ただけではわからなかったことも知ることができた貴重な時間になったと思います。


終了時間がだいぶオーバーしてしまいましたが、最後までお付き合いいただき、みなさまありがとうございました。
遠方から参加された方もいたようで、こえシネマに興味を持っていただけたこと大変うれしく思っています。

4回目にしてアンケートを初めて取り、いろいろな感想もいただきましたので、来年度の開催に向けての参考にしたいと思います。

来年度の内容などは今は未定ですが、これからもこのブログなどで告知していきますので、今後ともよろしくお願いします。

2013年2月24日日曜日

こえシネマ第3回 レポート(後編)

前編からの続きです。)

休憩をはさんだ後の第二部では、国道45号線と青森県、岩手県、宮城県の沿岸部沿線を車載カメラで撮影した「ルート45 フルスロットル」と「測量技師たち」の上映を行いました。

第二部は「音と映像」をテーマにしていて、「ルート45」には車載映像に次々と多様なジャンルの音楽が付けられていたことから、会場のオープンスクエアでは、通りすがりに足を止めて映像を見ている人もかなり見受けられました。
続けて上映した「測量技師たち」は、毎回こえシネマで取り上げてきた作品ですが、今回はいつもより大きいスクリーンを使うということで、音量を上げたフルボリュームバージョンでの上映となりました。


上映後には「測量技師たち」の整音を担当された彌榮裕樹さんから、撮影時に録音したものが使えるような音ではなかったため、一から音の景色を作らなければならなかったことや、映っているロケーションとその中で演じる俳優たちの姿を基にしながら、音で表現しようとした景色の解説がありました。また、震災前にこの辺りを彌榮さんが訪れていて録った音も一部使用されているという話も出てきました。


今回のフルボリュームバージョンで、彌榮さんが意図した音による景色というのは、より鮮明に感じられたかもしれません。実際に、会場からは「何度か『測量技師たち』を見てきているが、こんなショットがあったかなと思うような、音によって違って見えたシーンがいくつかあって興味深かった。」という声が聞かれました。

 2作品を比較して、「『ルート45』は、音に気をとられて映像が残らない感じがしたが、『測量技師たち』の音楽は映像を印象付けつつ、かといって感情を強要するような押しつけがましさもなかったので、落ち着いて見ることができた。」という感想もありました。それに対し、「測量技師たち」の音楽を担当された森谷将之さんからは、「音楽をやっている以上、エモーショナルなものや若干のあざとさはあるものと思っているので、出てきた感想が意外だった。もちろんバランスなどは考えたが、自分の中ではまず第一に映画音楽を作るという意識だったので、あえて感情を排すとか、押し付けることをする・しないなど考えていたわけではなかった。」という話がありました。

このやり取りに関連して、「『ルート45』を見ていて、知らない場所が映っているときには、音によって映像が頭に入っていかないということは私も感じたが、よく知る場所が出てきたときには、やはり映っているものに意識が行って、その時には音は関係ない、聞こえないような状態になっていた。自分の知っている場所の映像だと、音は聞こえなくなったり、より強くなったりするのかもしれないと思った。」といった感想や、「以前にも『測量技師たち』を見ているが、今回は一つの映画としてとらえてある程度の距離を持って見られたので、付けられている音楽についても冷静に解釈ができた。しかし、先ほどの話に出てきたように、知っている場所の映像だと音の聞こえ方も変わってくると私も思ったので、陸前高田に住んでいる人たちには複雑な感情が生まれるだろうなと思う。」といった感想も出てきました。



第二部のトークでは、音と映像から感じることは受け手によって違うのは当然のことながら、他の人の感想を聞くことで新たな気付きが生まれ、音と映像の関係についてより考えを深められる話が交わされたように思います。

最後は、「測量技師たち」をサイレントで上映し、そこに森谷さんの生演奏が付けられ、これまで3回にわたるこえシネマをじっくりと反芻するような時間とともに、約4時間の上映会の幕は閉じました。







 

2013年2月22日金曜日

こえシネマ第3回 レポート(前編)

2012年12月22日(土)こえシネマ第3回を開催しました。
(上映作品などくわしくはこちら。)

この日は、第一部のテーマを「その日から当事者になった」、第二部のテーマを「感情は誘われるⅡ」として、二部構成の上映会となりました。

このブログでは、当日のレポートを前後編に分けてアップしていきたいと思います。


第一部では、まず、仙台市内陸部で被災した3人へのインタビュー映像「あなたは2011年3月11日をどのように過ごしましたか?」を上映し、次に、第1回のこえシネマで一部だけ上映した「あいだのことば」をフルバージョンで上映しました。

上映後のトークでは、「防災・減災に役立つことがたくさん映り込んでいる」といった声から、映像の中で震災について語る人たちに触発されてか、愛知で経験した震災当日の出来事を話す方や、「『あいだのことば』に出てくる日付を見ながら、自分はその日何をしていただろうかと思い出しながら見ていた。」といった感想が出ました。また、大阪から来たという方からは、「今日見た映像は、テレビで見てきたものとは全く違っていて、見ることができて良かった」という声もありました。

ゲストの小森はるかさんと瀬尾なつみさんは、震災後に東京から岩手県に移住して、小森さんは映像、瀬尾さんは絵と文章によって記録活動を行っているとのことで、会場では、瀬尾さんが「あいだのことば」に登場した陸前高田に住む女性の言葉を記録した冊子も配られました。

小森さんと瀬尾さんは、震災直後から現在まで記録活動を続けていることから、何度も自分たちの記録を見返すことで、防災や仮設住宅の暮らしに役立ちそうなことや、映っている人の表情とか背景から感じ取れることなど、改めていろいろなことが見えてくるといった話や、陸前高田に流れる時間と向き合い、その時間を記録に留めようとしている活動の様子などを話していただきました。


(後編に続く)

2013年2月10日日曜日

第4回こえシネマ上映作品 全編上映/関連上映

3月2日(土)のこえシネマでは、作品の一部のみ(各作品10分程度)の上映となります。
作品全編は「としょかん・メディアテークフェスティバル~みんなの収穫祭~」の中で上映されます。

わすれン!上映作品のスケージュールはこちらから確認できます。
3日間で32作品!さまざまな視点・立場で撮られた記録たち。
→みんなの収穫祭 わすれン!上映作品スケジュール

こえシネマの前に、ぜひ!せんだいメディアテーク7階スタジオシアターでの上映をご覧ください!



【こえシネマ上映作品 全編上映日程】
 2013年3月1日(金)せんだいメディアテーク7 階 スタジオシアター
13:00-14:05
「仙台のがれき撤去」
監督:高野裕之
制作:2013 年
撮影地:宮城県仙台市宮城野区・若林区
仙台市からがれき撤去の要請を受けた仙台建設業協会員建設会社のがれき撤去作業の記録です。

15:45-17:15
「過去を見直して、今を見つめる」
制作:杉本健二
制作:2013 年
撮影地:宮城県石巻市・女川町
思っていてもなかなか伝わらないこと。気づかなければ何も知らないこと。被災地石巻の現状を知り、向き合うことで見えてくる現実とは。友人の故郷を追いかける中で移りゆく心情と胸に秘めた想いを探る。

2013年3月2日(土)せんだいメディアテーク7 階 スタジオシアター
14:25-14:40
「測量技師たち」
監督:志子田勇
制作:2011 年
撮影地:岩手県陸前高田市
世界の位置を測り、新たな街を築くために。6 人の測量技師たちは荒野となった街に踏み入る。しかし、ここから一体何を描けばいいというのか。映画に何ができるのか?その発端はこの映画の主題でもあり、彼らが測量機材を覗く様は、戸惑いを含めた自分の姿でもある。

16:10-17:40
「沿岸部の風景」
制作:鈴尾啓太
制作:2013 年
撮影地:岩手県陸前高田市/ 宮城県南三陸町・女川町・名取市/ 福島県南相馬市
そこはだだっ広い。その中で彷徨う。失ったもの、取り戻す、作業。墓を探す女。ヘドロをかき分ける男。たむろするヤンキー。迎えを待つ男。バラックを作る男。毎朝花に水をやる女。手の動き、皺、目、腰。ゆるやかな時間の中に佇む姿の素朴さと美しさ。


【こえシネマ関連作品 上映日程】
映像サーベイヤーズの高野裕之と志子田勇が制作した他の映像も、「としょかん・メディアテークフェスティバル~みんなの収穫祭~」にて下記のスケジュールで上映されます。

 2013年3月2日(土)せんだいメディアテーク7 階 スタジオシアター
12:30-14:10
「朝が来る!朝が来る!」
監督・脚本:志子田勇
制作:2004 年
撮影地:兵庫県神戸市ほか関西近郊
1995 年1 月17 日阪神大震災、その朝を迎えるまでの物語。暴力への憧れを軸に、少年と青年の交流はやがて歪みを見せ、互いにズレ、大きく捻じ曲がり崩壊していく。自身の体験を元に物語そのものの破綻を描いた長編処女作品。考えるテーブル こえシネマ関連上映。

14:55-15:25
「仙台の下水道災害復旧」
監督:高野裕之
制作:2013 年
撮影地:仙台市泉区
東日本大震災の地震で仙台市内各地の下水管は被害を受けました。地下に埋まって見えなくて汚物が流れている下水管を入れ直す仕事の記録です。

15:25-15:55
「南三陸の解体」
監督:高野裕之
撮影時期:2013 年
撮影地:宮城県南三陸町志津川
津波被害で使うことができなくなった建物を解体する仕事の記録です。

2013年3月3日(日)せんだいメディアテーク7 階 プロジェクトルーム
13:00-13:10
「ルート45」
監督:高野裕之
撮影時期:2012 年
撮影地:青森県/ 岩手県/ 宮城県

13:10-13:25
「亘理鉄道の車窓から」
監督:高野裕之
撮影時期:2012 年
撮影地:宮城県亘理町・山元町

13:25-13:45
「あなたは2011年3月11日をどのように過ごしましたか?」
監督:高野裕之
撮影時期:2012 年
撮影地:宮城県内陸部

13:45-13:55
「夕潮の帰り道 vol.1」
監督:高野裕之
撮影時期:2012 年
撮影地:宮城県仙台市青葉区/名取市閖上

2013年1月31日木曜日




★告知★
こえシネマ第4回「それぞれの距離に触れて」

日時:2013 年3月2日[土] 18:00~20:30(予定)
 
 2011 年3 月11 日から間もなく2 年を迎えようとしています。こえシネマでは、これまで震災にまつわる映像を通じて参加者同士が話を交わすことで、震災当時のことと現在を改めて見つめてきました。
 今回は、「3 がつ11 にちをわすれないためにセンター」に参加して映像を撮っている方々をゲストに招き、撮った映像を見ながら、この2年間のそれぞれの思いを参加者とともに語り合います。


◆上映映像・ゲスト◆

ゲスト:杉本健二さん、鈴尾啓太さん

「過去を見直して、今を見つめる」(一部上映)

制作:杉本健二  
撮影地:宮城県石巻市、女川町



 













「沿岸部の風景」(一部上映)
監督:鈴尾啓太 
撮影地:岩手県陸前高田市/ 宮城県南三陸町、
女川町、名取市/ 福島県南相馬市



 









「仙台のがれき撤去」(一部上映) 
監督:高野裕之  
撮影地:宮城県仙台市宮城野区、若林区

















「測量技師たち」(13 分)
監督:志子田勇  
撮影地:岩手県陸前高田市


*一部上映の作品は10 分程の上映を予定しています。


◆開催日・会場・お問合せ◆

2013 年3月2日[土]
18:00~20:30(予定)
せんだいメディアテーク 1 階オープンスクエア
参加無料( 申込不要) 直接会場へお越しください。

2013年1月2日水曜日

「ルート45 フルスロットル」


「ルート45 フルスロットル」
監督:高野裕之
撮影時期:2012年6月と11月
撮影地:国道45号線と沿岸部沿線(青森県、岩手県、宮城県)

被災地沿岸部沿いの国道45号線+沿線を正面固定の車載カメラで撮影した映像作品です。八戸から仙台まで車で走るだけでも様々な風景がありました。様々なBGMをのせています。印象の違いを感じてください。音と映像があうあわないがどこからくるのかを考えてみてください。無音にして見るのもいいかもしれません。
こえシネマ第2回で上映した「ルート45」に釜石~仙台までの映像を追加した完全版です。