2012年10月25日木曜日

「亘理鉄道の車窓から」

第2回「感情は誘われる ~音は映像を変える~」で上映した、「亘理鉄道の車窓から」です。
youtubeサイトで設定を720P(HD)にすると大きい画面で見られます。
感想お待ちしています。


「亘理鉄道の車窓から」
・映像概要
架空の路線、亘理鉄道から津波の痕を眺める。
亘理から磯浜漁港までの風景。

撮影日:2012年6月30日
撮影場所:宮城県 県道38号線
機材:sony HDR-CX700V, Zoom H4n, UN クランプ雲台,
監督・撮影:高野裕之



2012年10月23日火曜日

こえシネマ第2回にご来場ありがとうございました

2012年10月20日(土)18時30分~せんだいメディアテーク7階スタジオaにて、
こえシネマ第2回「感情は誘われる~音は映像を変える~」を開催しました。

「映像と音」に焦点を当てて4作品の上映を行いましたが、トークの中では、震災当日に聞えた音の話や、作品に対する様々な異なった視点の感想も出てきて、上映会後にもじっくりと考えたくなるようなお話を聞くことができました。

今回も貴重な週末の時間に、こえシネマに来場ただいたみなさま、ありがとうございました!


次回はこれまでと会場を変えて、せんだいメディアテークの1階オープンスクエアにて、
12月22日(土)17時~
「その日から当事者になった/感情は誘われるⅡ」というテーマで開催します。


年末の忙しい時期なのに、無謀にも二部構成、約4時間の上映会に挑戦です!
第一部では、こえシネマ第1回で上映した『あいだのことば』をフルバージョンで上映します。
第二部では、今回に引き続き「映像と音」をテーマにした上映を行います。

タイムスケジュールや上映作品の詳細は、こちらのブログで今後お知らせしていきます。

広々としたオープンな会場なので、ぶらっと立ち寄っていただけたら、と思っております。

吉田
















2012年10月14日日曜日

2012年10月8日月曜日

こえシネマ第1回レポート

8月25日(土)、こえシネマ第1回「被災地を撮ること/見ること」を開催しました。
 

 私たち映像サーベイヤーズは、志子田、高野の2人は映像を撮っていますが、私(吉田)は、自分で映像を撮ったことがありません。震災後、電気が通じるようになってから見た震災に関する映像の中には、ぐっと見入ってしまったもの、見ていて嫌な気持になったもの、様々なものがあり、自分の反応に自分自身でとまどうことが度々ありました。そんな中、映像を撮る2人と話して、被災地にカメラを向ける側にも、「撮影してよいものか」など私が抱いたのと同じようなモヤモヤとしたとまどいがあることがわかりました。
 それをきっかけに「震災後に映像と接する中で感じたことを、もっといろいろな人と話し合ってみたい」という思いが生まれ、第1回目のテーマが決まりました。
 

当日は、『東北放送の震災発生直後のニュース映像、報道映像』(5分)

『ルート45』(5分)

『測量技師たち』(13分)

『仙台のがれき撤去』(10分)

『あいだのことば』(10分)

の順番で映像を流し、上映の間に参加者で話す時間を設けました。

 前半の3本を流したところで、一度話す時間を作ったのですが、最初は少し緊張気味の雰囲気だったものの、八戸市~釜石市の国道45号線と沿岸部県道を走る車載映像『ルート45』と、昨年7月に陸前高田市で撮影されたフィクション作品『測量技師たち』の撮影のきっかけなどから話が徐々に広がっていき、次第に参加者が日頃被災地に対して思っていることなどの個人的な気持ちを交えた感想が聞こえるようになりました。

 後半は、仙台市のがれき処理場を撮影した『仙台のがれき撤去』と、被災地に住む人たちのインタビュー映像で構成された『あいだのことば』の冒頭の一部分を続けて流し、ゲストとして参加いただいた『あいだのことば』の監督小森はるかさんにも、撮影の経緯などをお聞きしました。

 『あいだのことば』は、撮影者とインタビューを受ける人の間に独特な親密さがあり、どこかほのぼのした感すらあるドキュメンタリーで、その被災地との距離感に興味を持って今回取り上げることにしました。この映像に出ているのは、小森さんの友達の親戚の親戚など何らかのつながりがある方たちで、そもそもの撮影の動機が、その人たちが無事であることや生活の様子を現地に行けない人に知らせるためだったということです。しかし、インタビューを続けていくうちに、話している人たちの感情や話すことの変化に触れて、次第に「この言葉をちゃんと留めておこう」とカメラを向ける意識も変わっていったとのことでした。

 
 全ての作品を上映した後の時間は、30人ほど集まった会場から多くの声が上がりました。今回上映した作品を、これから数十年残していくことを想定しているかといった問いかけや、静岡から参加された方が、被災地の現状を見て感じたことと共に「今日見た映像を全国で上映していかなくては、みんなに被災地のことが伝わっていかないのではないか。」とおっしゃったことは、公開の場で話し合ったからこそ出会えた新鮮な視点だったと思います。

今回は、「仙台に住んでいるが被災はしていない」「震災の時には東京にいた」「阪神地区の出身で阪神大震災のときには大阪に住んでいた」など自身の背景を前置きに話す方が多く、震災後置かれている状況や日々感じていることは、人によって本当に違うものだと改めて実感する場でもありました。それでも、映像を撮った側と見る側両方から、真摯で率直な言葉が交わされたことで、震災から1年半経過した「今」をじっくりと見つめ直す貴重な時間になったのではないかと思います。

(吉田)
 

2012年10月3日水曜日

イベント告知 こえシネマ第2回 「感情は誘われる ~音は映像を変える~」

こえシネマ 第2回 「感情は誘われる ~音は映像を変える~」

それぞれの地震の音、震災直後にラジオから流れていた音楽、復興支援ソング、日常を取り戻した街の音、沿岸部の風の音。震災後に様々な音が無くなり、再び生まれています。その中でも映像に付けられる音は、様々なものがありました。

みなさんの中でも、抒情的な音楽が添えられた被災地や被災者の映像を見て、感動した経験があるのではないでしょうか。それは映像が映した状況に涙したのか、または音の作用で心を揺さぶられたのか、どちらなのでしょうか。

震災関連の映像を見ながら、映像に付けられた音を起点に、音の記憶や印象について語り合います。


◆上映映像◆

「測量技師たち」( 音別バージョン)
監督:志子田勇
撮影時期:2011 年7 月
撮影地:岩手県陸前高田市

「亘理鉄道の車窓から」
監督:高野裕之
撮影時期:2012 年6 月
撮影地:宮城県亘理郡

「被災地の音の記録」(音のみ)

「その他震災関連映像」


 ◆開催日◆

日時:2012年10月20日(土)18:30〜(開場:18:00)
会場:せんだいメディアテーク7F スタジオa
参加無料、申込不要、直接会場へ


◆次回予告◆

第3回「その日から当事者になった」
日時:2012 年12月22日(土)(予定)